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ゴルフクラブのバランス‐大矢さんの記事

フリーペーパーの『月間カジュアルゴルフ』に掲載されている大矢さんの記事。

とても勉強になる記事を掲載されるので毎号楽しみにしています。

以前も別の記事を紹介しましたが、今回はゴルフマニアな皆さんが興味を持ちそうな事を掲載されていましたので紹介します。


(※スマホでは横画面でみると左側に記事があります)


大家さんの記事にあった確証バイアス。ゴルフの世界ではよくある話で。

皆さんが勘違いしがちな例としては、「スチールシャフトは硬い」という思い込み。

スチールシャフトは重いシャフトですが硬いシャフトではありません。メーカーやショップの店員なら誰もが知っている常識なのですが、皆さんには浸透していませんね。


ここからは私の見解です。

ゴルフ雑誌やYoutubeでは様々な情報が溢れていますが、その多くは疑問が残りますし有名な人や雑誌の記事が必ず正しい事を伝えているとは限りません。

ゴルフ雑誌でよく目にする『飛距離15ヤードUP』なんて記事が本当なら、デシャンボーの飛距離は大したことないですよね!雑誌を5冊も買えば、すぐに追い越せるはずです。


ゴルフの世界では、誰も分からない(又は実証出来ない)から言いたい放題の常識が沢山あります。

その1つが「ゴルフクラブのバランス」。


ここで皆さんに質問です。


ゴルフクラブのバランスは、グリップエンドから14インチの位置を支点とした秤で計測するD0とかC8といった数値の事ですが、なぜ14インチなのでしょう?


一説には、「14インチを支点にすると振り心地が似ているし、一般的に使われているゴルフクラブの長さの範囲に限定すれば計算上も近似値になるよねー」という理由から14インチを支点にするようになったと聞いたことがあります。


私の知る限り、これが最も信憑性のある答えです。


グリップ、シャフト、ヘッドの重量が、各メーカーほぼ同一だった頃(30年以上前)の基準が今でも使われているのです。現在では見ることがなくなりましたが、12インチ基準でバランスを計っていたこともあるのですよ!


ちなみに私のセットは、3番アイアンからPWまでは三浦技研さんにお願いしてD2で揃えてもらってます。プロテスト合格前から同じアイアン、同じシャフト使用しているので変える必要がないからです。


しかし、ウッドは数年に一度新しく買い替えているので、その度に「打ちやすい組み合わせ」を見つけなければなりません。メーカー、シャフト、ヘッド形状が違うので、「45インチ、バランスD2、総重量315g」というオーダーはした事がありません。


シャフトを長め(=バランス重め)に注文しておいて、実際にボールを打ちながら少しずつバット(グリップエンド側)を切っていき、打ちやすいと感じる長さ=重さで調整します。

いくら振りやすくても他とかけ離れたクラブでは調子が悪くなりそうなので、最後に一応計測して確認しておきますが、感覚で合わせても「これだ!」と思った完成クラブを計測すると、だいたいバランスD2±1、長さ±1インチ以内には収まっています。


スイングが不安定なうちは同じメーカーの同じシリーズ(メーカーがスペックを揃えているもの)を使っておく事をお勧めしますが、スイングも安定してきた方(スコア平均80台)がクラブを選ぶ時には数値ではなく自分基準で選ぶべきです。


数値の完璧に揃った打ちにくいセットと、数値に多少多少のバラツキがあっても思い通りのボールが打てるセット。あなたはどちらを選びますか?


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