2019年のルール改正でコース内の名称が大きく変わり、ティーイングエリア、パッティンググリーン、バンカー、ペナルティエリアを除いたコース全体を『ジェネラルエリア』と呼ぶようになりました。
そんなジェネラルエリアでのマナーとルールについてお話します。
緊張のティーショットが終わると、セカンド地点まで乗用カートに乗って移動します。自走式カートは運転免許証を持っている人が運転しましょう。リモコンを利用し誘導線上を走るカートの場合は、プレーに慣れた人が操作をするとスムーズに進行できます。
初心者のうちはミスショットも多くカートに乗る余裕がありませんが、カート道を歩くのは避けた方がよいでしょう。センサーの付いているカートでも反応しないことが多く、接触すると大怪我につながります。
カートに乗って移動するときも、おしゃべりに夢中になっているとボールを見失いがちです。同伴プレーヤーのボールも含めて注意しながら進みましょう。
コースに慣れた上級者はカートに乗って移動するときも情報収集を怠りません。大まかな残りの距離や、次に打つショットをイメージできるといいですね!
セカンド地点に移動したら、使いそうなクラブを2~3本持って素早く移動しましょう。
同伴プレーヤーのボール捜しを手伝うときは、自分のボールを確認してから。
ある程度の経験がないと自分のプレーで精いっぱいだと思いますが、同伴プレーヤーがショットする時は、その場所より前に立たないように気を付けてください。
ショットの前に「打ちます!」と声を掛け合うと安全ですよ。
ジェネラルエリアでは様々な状況に遭遇します。
次のような状況の時はどうすればいいかご存じですか?。
【Q1】打ったボールが見つからない
【Q2】ボールがカート道に止まった
【Q3】ボールを動かしてしまった
【Q4】間違って同伴プレーヤーのボールを打ってしまった
【Q5】修理地にボールが入った
ルールは難しいと感じますが、知っておくと得することがたくさんあります。
プレー中に疑問を感じたら、その都度確認して覚えていきたいですね!
***答え合わせ***
【Q1】打ったボールが見つからない
ボールの捜索は3分まで。ボールが見つかりそうにない時は前の組がグリーンを離れたらあきらめましょう。時間内に見つからなかった場合はロストボール(紛失球)となり、正式なルールでは最後に打った場所に戻って1打罰で打ち直します。
しかし、プライベートのラウンドでは後続組もいることですし現実的ではありません。2019年のルール改正で『無くなったと思われる場所の近くから2打罰で打てる』という特別ルールが追加されましたので覚えておくといいですよ。
(ゴルフ規則のオフィシャルガイドより抜粋)
【Q2】ボールがカート道に止まった
カート道や排水溝は人工物なので無罰で救済を受けることができます。ニアレストポイントから1クラブ1本分の範囲内にドロップして次のショットを打ちます。
(ゴルフ規則のオフィシャルガイドより抜粋)
【Q3】ボールが動いてしまった
ボールが勝手に動いたのであれば無罰で止まったところからプレーします。また、ボールを捜しているときなどに偶然に動かしてしまった場合は無罰です。しかしルールで認められている場合を除き、意図的にボールを拾い上げたり、動かしてしまうと1打罰です。そんな時は元の位置に戻して打ちましょう。
【Q4】間違って同伴プレーヤーのボールを打ってしまった
他人のボールを打ってしまうと『誤球』となり2打罰です。改めて自分のボールを打ち直しましょう。自分のボールが見つからないときはロストボール(紛失球)となり更にペナルティーが加算されます。誤球されたプレーヤーは、ボールがあった場所(誤球された場所)にボールを置いて打ちます。
【Q5】修理地にボールが入った
無罰で救済が受けれます。修理地の範囲は白いラインで囲まれ、青杭が立っています(どちらかだけの場合もあり)。
修理地や水たまり、ボールが地面に埋まった場合などばかりでなく、排水溝やカート道などの人工物などが障害となる場合も『異常なコース状態』と定義されます。
この異常なコース状態から無罰で救済を受けるために覚えておかなければならないポイントは
・ ピンに近づかないこと
・ 障害を完全に避けること
・ ボールがあった地点に最も近いこと
上記の3点を満たした地点を『ニアレストポイント(最も近い点)』と呼び、ボールをドロップする基準点となります。
そしてニアレストポイントからクラブ1本分の範囲が『救済エリア』となります。このエリア内に膝の高さからボールを落としエリア内に止まればOKです。
ドロップしたボールがエリア外に止まったら、もう一度やり直します。2回目も止まらなければボールが落ちた場所に置いてプレーを続けます。
ルールを知っていると得することがいっぱい!
もっと詳しく知りたい方はこちらをチェックしてください。
ゴルフ規則のオフィシャルガイド
今回はジェネラルエリアでのルールとマナーを紹介しました。
次回はバンカーとペナルティーエリアで覚えておくべきルールとマナーについてお話します!