近年、スマートフォンのカメラ性能が良くなり手軽にスイング動画の撮影が可能になりました。スイング解析のアプリも充実し、練習熱心な方はご自身でスイングを撮影して工夫している姿を良く見かけます。 しかし、練習場でスイング撮影している方を見ると、間違った位置で撮影している方がほとんどです。
スイング動画は正しい位置から撮影しないと見え方が大きく変わり、スイングを正しく修正できないばかりか正しい動きを直してしまう可能性さえあります。 (こちらの記事も参考にしてください「スイングチェックはカメラの位置に注意!」) 後方から撮影した二枚の写真を比べてみましょう。
同じように構えているのですが違って見えませんか?
スイング撮影時のカメラはグリップの位置(高さ)! 正面から撮影する場合はアドレスに正対するように、後方から撮影する場合はグリップと目標が一直線になる位置で撮影するのが基本です!! こちらの画像を参考にしてください。
【正面から撮る場合】
【後方から撮る場合】
この位置から撮影された映像以外では、余程のレッスン経験があり、画面から三次元でスイングをイメージできる方以外は正確なスイング解析は不可能!
撮影した画面に基準線を引いても意味のないものになってしまいます。 では何故グリップの高さなのか!? それはクラブが地面と水平になった時のクラブの位置が大事だから。 トップの手の位置や、身体の角度は、クラブを適切な位置に持っていくために調整するもので、手や身体が正しいポジションにあってもクラブが適切なポジションにあるとは限りません。 レッスンの時には欠点をよりわかりやすくするためにわざと位置を変えて撮影したりもしますが、自分のスイングを撮影する時には常に同じ位置にカメラを設置しなければ比較ができないのです。 雑誌やYouTubeでもおかしな位置から撮影したスイングにコメントをしているゴルフコーチがいますが、注意が必要です。