ナイスショット!と思ったのにバンカーに入ってしまうこと、よくありますよね!
私たちプロゴルファーがプレーがする時には、コース戦略を考えて「バンカーに入ってもいいや」と思いながらプレーすることもありますが、普通は入れない方が無難です。
完璧に整備されたゴルフ場で試合をしているプロにとってもバンカーは難しいもの。
一般営業のコースでは、足跡があったり、石ころが邪魔をしたり、場所によっては砂が固かったり柔らかかったりと予想すらできません。
今回は、そんなバンカーでのルールとマナーについてお話ししたいと思います。
運悪くボールがバンカーに入ってしまったら、できるだけ近いところから入るようにしましょう。バンカー内を歩く距離が長いと、歩いた足跡をたくさん均さないといけなくなりスロープレーの原因になります。
かといって急な土手を(特にグリーン方向から)下るとバンカーの淵を崩してしいます。バンカーに入るときはボールに近く、なおかつ土手の低いところから入るようにしましょう。
バンカー内で打った後は、自分の足跡やショットの跡をバンカーレーキできれいに均します。使い終わったバンカーレーキは、バンカーの外の適切な場所に置きましょう(バンカー内に置くことを推奨しているゴルフ場もあります)。プレーを迅速に進めるためにもバンカーレーキを持って入り、プレー中は邪魔にならない所に置いておくことをお勧めします。
では、そんなバンカーでのこんな状況におけるルールについてご存じですか?
【Q1】ボールが砂に埋まって自分のボールか確認できない時はどうすればいいの?
【Q2】バンカー内でクラブが砂に触れたけどペナルティーになるの?
【Q3】ボールの近くに落ち葉や石があって邪魔なので取り除きたい
【Q4】バンカーショットが苦手なので、バンカーの外からプレーしたい
バンカーには入れたくないと思っても入ってしまうものですよね!?
人に脳は『したい』と『したくない』の区別がつかず、入れたくないと思えば思うほど無意識にそれを目標にしてしまいます。
気になってしまうのは仕方のないことですが、ボールを打つ前には目標をしっかり持って「あそこに打つぞ」と言い聞かせてからスイングするようにしましょう!
***答え合わせ***
【Q1】ボールが砂に埋まって自分のボールか確認できない時はどうすればいいの?
バンカー内でボールを確認するために砂に触れても無罰です。少しずつ砂を取り除きボールのブランドを確認した後、元の状態に戻します。それでも分からない時は、マークして拾い上げることもできます。確認した後は元の状態に戻してから打ちましょう。
【Q2】バンカー内でクラブが砂に触れたけどペナルティーになるの?
バンカーショットを打つ前にクラブが砂面に触れてしまうと2打罰がつきますので注意が必要。クラブを少し浮かせて構えましょう。それ以外で砂に触れること(転びそうになったので体を支えた、使わないクラブをバンカー内に置いた等)はペナルティーにはなりません。
【Q3】ボールの近くに落ち葉や石があって邪魔なので取り除きたい
無罰です。2019年の改正でバンカー内のルースインペディメント(落ち葉や小枝、小石などの自然物)を取り除いてもペナルティーではなくなりました。
この時ボールが動いてしまうとペナルティーが付くので注意しましょう!
【Q4】バンカーショットが苦手なので、バンカーの外からプレーしたい
2019年の改正で追加されたルールです。バンカー外にボールをドロップする場合はアンプレヤブルの救済を受けることとなり、2打罰を加えれば可能です。(下記参照)
(ゴルフ規則のオフィシャルガイドより抜粋)
ボールとホールを結ぶ後方線上のクラブ1本分のエリアにドロップすることができますが、次のショットがまたバンカーに入ってしまう可能性も…(涙)
救済を受ける場所にも左右されますので、できるだけいい場所を選びたいですね。
バンカーからの脱出はなかなか難しいですね。生徒さんから質問が多いショットの一つでもあります。バンカーショットについての動画なども近いうちにアップしていきたいと思っていますので、ときどきFacebookやYouTubeもチェックしてくださいね!
さて次回は、ペナルティーエリアに関するルールとマナーについてです。
ぜひ予習をして更新をお待ちください!