フジサンケイクラシックが富士桜カントリー倶楽部で今日から開幕ですね!
元所属プロの三好から観戦でのポイントをいくつか紹介します。
まずはアウトコース5番。ここは通常パー5としているホールですが、フジサンケイクラシック開催期間中はパー4で使用されます。 選手の声を聞いても、データを見ても、1年を通して最も難しいパー4の1つです。
このホールが何故 パー5で使用されないかというと、全ての選手に2オンの可能性を残し、なおかつ高いショットの精度を求めることができるからだと思います。 通常のフルバックを使用してパー5とした場合、290ヤード先に見えるバンカー、もしくはその左側がティーショットの狙い目になります。
ここからグリーンまで250ヤードの打ち下ろし。距離的には届くのですが、グリーン左側には池があり、グリーンの幅は20ヤードほどです。
いくらプロと言えども狙うには危険すぎますよね!ナイスショットをしても結果は運も絡んできます。

これが1つ前のティーグラウンドを使うと距離が30ヤードほど短くなり、しかもティーショットの落ちる場所が下り傾斜になります。
つまり誰でもアイアンでグリーンを狙うことができるのです。
アイアンで打てる距離ならば、トーナメントに出ているプロならディボットに入っている場合などを除き、よほど状況が悪くない限りはわざわざ刻むことはありません。
しかし、距離的には短くなっても左足下がりのライから打つショットは難易度が高く、かなりのプレッシャーがかかります。左の池に入れないのは当然ですが、グリーンに乗せようと思うと実際には10ヤード強しか左右の誤差は許されなくなります。
300ヤードをキャリーで打てるロングヒッターは150ヤード地点の平らなところまでボールを運ぶことができるので大変有利になりますが、今度はティーショットの精度が必要になります。左の林すれすれに寸分の狂いもなく打たなければフェアウェイを捉えることができないからです。
富士桜カントリー倶楽部の5番ホールはプロの飛距離、精度があるからこそパー5ではなくパー4にした方が面白いホールと言えます。
データが無いので分かりませんが、ひょっとすると距離を伸ばしてパー5でプレーした方が、1つ1つのショットのプレッシャーが少なくなるので平均スコアは良くなるかもしれませんね!?
明日は同じような理由で距離を短くしているパー3を解説したいと思います。 お楽しみに!