前回は救済の順番に関するエピソードを紹介しましたが、今回は救済を受けられなかったプレーヤーの話です。
ケース4:自分の主張はしっかり伝える
茨木県にあるゴルフ場、静ヒルズカントリークラブでチャレンジツアーに参加していた時の出来事です。
事件現場は最終18番ホールのセカンド地点。
同伴競技者のボールは排水溝のすぐ近くに止まっていました。
排水溝からの救済を受けたいのですが、とても微妙な状況です。
スイングをするとクラブが排水溝に当たりそうですが、そのまま打てそうにも見えます。
彼は私たちに「救済が受けられるか」と尋ねましたが、私たちも判断に困る状況です。
そこで競技委員を呼び、判断を仰ぐことにしました。
競技委員:「どうしましたか?」
同伴競技者:「排水溝からの救済を受けたいのですが」
競技委員:「あー、スイングしたら当たりそうですか」
同伴競技者:「多分大丈夫だとは思うんですが…」
競技委員:「大丈夫そうならそのまま打ってください」
この時の彼の聞き方や答え方は間違っていたと思います。
「ボールを打った時、クラブが排水溝に当たりそうなので救済を受けられますか」
こんな風に競技委員に聞けば救済を受けられたはずです。
判断を人に委ねるのではなく、自分の主張をしっかりと伝える。
その上で、その主張(判断)が正しいか競技委員に判断してもらうことが大事です。
「プロゴルファーも悩む」シリーズは次回が最後になります。
更新をお楽しみに!