プロゴルファーも悩む!試合中にあった「これってどうするべき?」vol.2

前回は全く同じボールが見つかったエピソードを紹介しましたが、今回はとても稀なケースを紹介します。


ケース2:競技委員の勘違い


私が出場したある試合での出来事です。


ボールはフェアウェイを突き抜け、林の奥まで転がり込みました。

ボールを探しに行くと、明らかに不自然な窪地の中にボールが沈んでいました。

枯れた木を引き抜いた時の凹みだと思われますが、芝生に覆われていたところを見ると、かなり時間が経過しています。


明らかに不自然な穴だったので、何とか救済は受けれないものかと考えましたが、どう考えても救済を受けるために合理的に説明できるルールがありません。

いくら不自然な状態とはいえ、自然相手のスポーツですから「あるがままの状態」でプレーするしかありません。


しかし、往生際の悪い私は「そのままプレーして下さい」と言われるのは承知の上で、競技委員を呼ぶことにしました。


しばらくして競技委員が現場に到着し、状況を説明しようとすると


競技委員:「あっ、ボールが地面に食い込んでいますね。救済受けられますよ。」

:「…。ありがとうございます(苦笑)」


こうして無罰の救済を受け、そのホールはパーで上がることができました。

完全に競技委員の思い込み&ミスジャッジです。


正式な処置は…

このケースでは『ボールが地面に食い込んでいる』という理由で無罰の救済を受けることはできません!

転がってそこに入っているので地面にボールが食い込むはずはないですからね!!!

しかし、競技委員がこちらの説明を聞くこともなくジャッジし、私はその判定に従ったという非常に稀なケースです。

つまり、必ずしも競技委員のジャッジが正しいとは限らないということです。


競技委員がミスジャッジをしたという事例として、アーノルド・パーマーが初めてマスターズに優勝した時のエピソードを紹介しましょう。


アーノルド・パーマーは12番のショートホールでグリーン奥の花壇に打ち込みました。


彼は無罰での救済を主張しましたが、競技委員はそのまま打つようにと伝えました。

そのジャッジに納得できない彼はルールに基づき2つのボールをプレーし、その競技委員に本部に持ち帰って協議するように求めました。

そして18番のティーイングエリアに到着した時、大会本部より正式なジャッジが下されました。


「無罰で救済を受けられる」


つまり、彼の主張が通ったのです。

この裁定により彼は初のグリーンジャケットを手にすることができました。


正しく主張することにより、ゴルフの歴史が変わった瞬間です。

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